【社会保険労務士/大谷さん⑧】

企業経営に必要な資源を「経営資源」といい、特に重要なものは「ヒト、モノ、カネ」の「3大資源」といわれています。また、これに「情報」を加えて「4大資源」といいます。これらの資源の中でも特に「ヒト(人的資源)」は重要です。
「労務管理」とは労働生産性を高める目的から、従業員(人的資源)が本来の能力を発揮しうるように環境条件を整備することをいいます。
具体例は以下です。
・職場で安心して働くためのルール【就業規則】
・自社に適した人材を採用するための手法【採用面接マニュアルと採用適性試験】
・能力開発のための教育【教育訓練計画】
・勤務態度や成果に対する評価とそれにもとづく給与の決定や昇進【人事考課制度】

「ヒト」の考え方は様々で、100人いれば100人が全く同じことを考えることはありません。とはいえ従業員がバラバラな考え方で行動している会社は倒産します。
団体スポーツを例にあげると、全員が勝利に向かって心を1つにして努力しているチームはもちろん強くなりますが、各人が協力しないで「個人タイトル」を狙っているチームは力がバラバラになり勝利から遠ざかります。
全員の力の方向(ベクトル)が共通の方向を向いた時、驚くべき力が発揮されます。会社や職場というチームも同様です。
経営者の熱い思いを伝えて従業員のベクトルを合わせていくことは大切ですが、同時に「労務管理」の仕組みづくりによってベクトルを合わせていくことも大切なのです。

偉そうなことを申し上げまして誠に失礼いたしました。私自身、たった数名の従業員のベクトルを合わせるために奮闘しています。
父の仕事を手伝い始めて才能もカリスマ性も無いのに経営者となったために、多くの悲劇を経験しましたし、それだけ従業員を不幸にしてきました。そんな中で経営者と従業員のベクトルを合わせる仕組みづくりが大切であると気づき日々研究しています。

全8回のワクをいただいて始まったこのコーナーですが、私の担当は今回がラストとなります。
つたない文章にこれまでお付き合いいただきまして誠にありがとうございます。
こんな私でもお役に立てることがあるかも知れません。お気軽にお声おかけください。

社会保険労務士大谷事務所
所長 大谷雄二
http://www.ohtani-group.com/