【税理士/工藤さん②】

ダッダターン♪タタ♪タター♪タターン♪

ダッダターン♪タタ♪タター♪タターン♪
パパー♪♪♪♪♪
パッパッパパー♪♪♪
♪♪♪タッタッタ

こんにちは!税理士の工藤昭彦です。毎週水曜、マジカル会計ツアーと題しまして、会計(決算書)のお話をさせていただきます。

この放送は、AKB(Akihiko Kudoh Broardcasting)からお送りいたします。
先週は、
「儲かっているのか」を見る「経営安全率」、
「資金繰りは良いのか」を見る「自由資金比率」、
「つぶれないのか」を見る「自己資本比率」、
このたった3つの指標で自社の状況がわかり、改善点も わかります。
というお話をいたしました。
それでは、
今日は「儲かっているのか」を見る「経営安全率」を一緒に学んでいきましょう。

経営安全率は、損益計算書から算出するのですが、
「売上が○%落ちて経常利益ゼロ」という意味の数値です。

例えば、経営安全率が6%なら、売上が6%落ちると利益が無くなって経常利益がゼロになるという意味です。
売上6%ダウンでも赤字にならないという言い方も出来ます。

逆に、経営安全率がマイナス6%なら、売上があと6%伸びると赤字が消えて、経常利益がトントンになることを意味します。

経営安全率を見ることによって、売上の減少に耐えやすい余裕のある会社かどうかがわかります。

 

経営安全率は、経常利益÷(売上―変動費)で算出します。

どうやって算出するかというと、
損益計算書では、
売上-売上原価-販管費+営業外収益-営業外費用
=経常利益
と、なっているのをザックリと
売上-変動費-固定費=経常利益
に、組み替えます。
変動費とは、売上に伴って発生する費用のことで、卸売業、小売業、サービス業であれば売上原価、製造業、建設業では材料費、外注費が該当します。

固定費とは、変動費以外の費用をいいます。
営業外収益は固定費のマイナスとします。

変動費か固定費か迷ったら、固定費にするのが良いと思います。
実際に経営安全率を算出してみましょう。
A社の損益計算書
売上    11,000
売上原価 ―4,500
販管費 ―5,850
営業外収益+ 10
営業外費用― 60
経常利益 600(差引)
売上11,000―売上原価4,500―販管費5,850
+営業外収益10―営業外費用60=経常利益600

1.まず、損益計算書を
売上―変動費―固定費=経常利益に組み替えます。

A社の場合、変動費は売上原価4,500だけとすると、
売上11,000―変動費4,500―固定費5,900
=経常利益600
と、組み替えられます。
2.経常利益÷(売上―変動費)を算出します。
A社の場合、
600÷(11,000―4500)=9.2%(割り切れませんが・・・)

経営安全率は9.2%となります。
経営安全率は高いほど良いのですが、50%以上が理想、15%以上が優秀といわれています。

 

(リスナーのアナタ)金額デハナク、率デ見ルノハナゼ?

それは、企業規模、利益金額の多寡にとらわれず、儲かっているかどうかを知るためです。
例えば、
B社、売上1,100億円、変動費100億円、固定費990億円、経常利益10億円の会社

C社、売上1億円、変動費2,000万円、固定費7,000万円、経常利益1,000万円の会社とすると

B社の経営安全率は、
10億円÷(1,100億円―100億円)=1%

C社の経営安全率は、
1,000万円÷(1億円―2,000万円)=12.5%

B社は経常利益10億円あるけれども、1%の売上ダウンで経常利益ゼロになり、C社は売上が12.5%ダウンして経常利益がゼロになります。

B社とC社では、C社の方が規模は小さいけれども儲かっている(利益の出る体質)と、いえるのではないでしょうか。
今回は、この辺りでお仕舞い。
経営安全率改善については、改めてお送りいたします。

是非、自社の経営安全率を把握してくださいね。
それでは、来週水曜日に!
I wanna be with you!

ダッダターン♪タタ♪タター♪タターン♪
ダッダターン♪タタ♪タター♪タターン♪
パパー♪♪♪♪♪
パッパッパパー♪♪♪
♪♪♪タッタッタ

「共学共創」―共に学び「価値ある創造」を追求する
日創研東京経営研究会所属、税理士工藤昭彦でした。
http://www.zaimugenki.jp