【税理士/工藤さん③】

ダッダターン♪タタ♪タター♪タターン♪
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パパー♪♪♪♪♪
パッパッパパー♪♪♪
♪♪♪タッタッタ

こんにちは!税理士の工藤昭彦です。毎週水曜、マジカル会計ツアーと題しまして、会計(決算書)のお話をさせていただきます。

この放送は、AKB(Akihiko Kudoh Broardcasting)からお送りいたします。

先週までは、
「儲かっているのか」を見る「経営安全率」、
「資金繰りは良いのか」を見る「自由資金比率」、
「つぶれないのか」を見る「自己資本比率」、
このたった3つの指標で自社の状況がわかること、

「儲かっているのか」を見る「経営安全率」とは、
「売上が○%落ちて経常利益ゼロ」という意味の数値で、
高いほど良く、50%以上が理想、15%以上が優秀。
経常利益÷(売上―変動費)で算出。

というお話をいたしました。

今日は、
「資金繰りは良いのか」を見る「自由資金比率」を一緒に学んでいきましょう。

自由資金比率は、キャッシュフロー計算書から算出するのですが、
「増えた利益の中に自由に使えるお金がどのくらいあるか」を示す数値で、
「利益がお金として残る率」を表します。

自由資金比率が高いほど資金繰りが良くなります。

自由資金比率は、
フリーキャッシュフロー÷利益剰余金増加額で算出します。
利益剰余金増加額とは、通常は、税引後当期純利益となります。

実際に自由資金比率を算出してみましょう。
A社の損益計算書
売上    11,000
売上原価 ―4,500
販管費 ―5,850
営業外収益+ 10
営業外費用― 60
経常利益 600(差引)
法人税等   240
税引後当期純利益360(差引)

A社のキャッシュフロー計算書
①営業キャッシュフロー  200
②投資キャッシュフロー  ―50
(①+②)③フリーキャッシュフロー 150
④財務キャッシュフロー ―400
(③+④)⑤キャッシュ増加    ―250
⑥キャッシュ期首残   1,100
(⑤+⑥)⑦キャッシュ期末残    850

算出の仕方
. フリーキャッシュフローは、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計ですから、200―50=150となります。

. 利益剰余金増加額は、通常、税引後当期純利益となりますので、損益計算書の税引後当期純利益360となります。

. フリーキャッシュフロー÷利益剰余金増加額を
算出します。
150÷360=41.6%(割り切れませんが・・・)

自由資金比率は41.6%となります。

自由資金比率は高いほど良いのですが、黒字企業平均でも40%程度、優良企業平均でも70%程度と言われています。

『目指すは100%』

(リスナーのアナタ)何カ注意スルコト、アリマスカ?

自由資金比率は単年だけで見るのではなく、5年位の平均値で見るようにしてくださいね。
と、言いますのは、設備投資などを行った年度は、この自由資金比率が極端に下がるからです。

また、赤字企業の場合は、自由資金比率は意味の無い数字となるため、判断材料として使うことが出来ません。

今回は、この辺りでお仕舞いです。
自由資金比率改善については、改めてお送りいたします。

是非、自社の自由資金比率を計算してみてくださいね。
それと、キャッシュフロー計算書が決算書の中に見当たらない場合は、その旨を会計事務所へ言えば、用意してもらえます。

それでは、来週水曜日に!
I wanna be with you!

ダッダターン♪タタ♪タター♪タターン♪
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パパー♪♪♪♪♪
パッパッパパー♪♪♪
♪♪♪タッタッタ

「共学共創」―共に学び「価値ある創造」を追求する
日創研東京経営研究会所属、税理士工藤昭彦でした。
http://www.zaimugenki.jp/