■事業継承し経営を学び始める
当社は港湾及び漁港、つまり岸壁、桟橋、防波堤、防潮堤など主に海に関係するコンクリートで出来た構造物の設計を行う、特殊な設計事務所です。
顧客は行政の公共事業をまとめて設計するコンサルタント会社になります。
創業43年のノウハウがある、港湾専門性が強みと言えます。私は2年前に事業継承し、社長に就任して経営を学び始めましたが、設計と違い知識・経験・自信もありません。
その中で前社長の小林相談役より東京経営研究会を紹介してもらいました。
例会に参加してみて、経験豊かな経営者の方々と幅広い知識が学べると感じました。
設計一筋で経営に関しては素人同然、前社長の勧めもあり、入会しました。
■人員・技術不足を補う
経営課題は、まずしっかりと事業継承し、学んで経営者になることです。
そして、理念やビジョンを明確にして浸透することと感じています。
社員が理念や方針を理解して行動しているとは言えず、道半ばの状態と感じています。
企業としてはいずれ、公共工事の設計に入札して一括して設計が受注できるように建設コンサルタントの資格登録も一部でいただいております。
ただし業務をこなせる人員体制が整っていないことと、地盤や地震の応答解析の技術不足が課題と思います。
また、行政が最終顧客のために、年度末に仕事が集中する傾向も課題と言えます。
当社が携わっている港は、海上輸送の拠点として日本や地域の経済や産業に重要な役割を果たしています。
我々は小さくとも、安心・安全な設計を行い「日本の輪郭」を護る会社であり続けます。
■理念とビジョンに対するアドバイスを
異業種の会員の皆さんと交流することで、いつも元気をいただいています。
仕事では異業種の方と話す機会も少ないのでこれからも多くの方とお話をしたいですね。
最近は例会に出席するメンバーさんが、会員数の割に偏っているように感じています。
お忙しい方や足が遠のいていた方にもご出席いただき、ご意見を伺い、また、情報交換を図りたいと思います。
お聞きしたいアドバイスは理念・ビジョンを明確にすることと、その浸透ですね。
会員としても経営者としても新人です、どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社巧立設計 代表取締役
松澤 彰(2015年 総務委員会)