◆経営理念の確立と浸透が5割

touma1藤間講師が代表を務められるTOMAコンサルタンツグループの発祥、明治23年、裁判所の構内で字が書けない人に代わって書類を作成する「代書」の仕事が始まりで、曽祖父から数えて125年続く会社です。

藤間講師の先代まで4代続く司法書士事務所でしたが、藤間講師大学生の時に先代から「おまえは会計士になったらどうだ」と言われます。

それを素直に聞いて会計士試験に合格し、監査法人に勤務したのち、司法書士事務所の片隅で会計事務所を社員ゼロで新創業し、現在は35年目、税務会計以外にも経営全般をサポートする200名のワンストップコンサルティングファームに成長を遂げています。

開業して10年間は順調に業績を伸ばし、社員さんも40名になっていました。

ところが、その後の10年は停滞期で、新しく人を雇っては幹部が辞めていくという状態に陥り、かなり苦しまれました。

当時はバブルの頃で、バブルの終焉とともに会社の業績も停滞、社員さんも定着しないという状況に陥り、藤間講師は改善の手がかりを求めてあらゆる研修を受講されました。

そこで日創研と出会い、その中でも「沖縄ビジョンセミナー」を受講した際に木野親之先生から松下幸之助翁の「経営成功要因」のお話を聞き、「経営理念の確立と浸透ができれば5割は成功したもの」であり、それができたならあとは社員さんを信じて任せろ、好きなようにやらせればいい、社員さんが活き活きとして働ける職場を作ればいい、ということを聴いて、ようやく苦しみから抜け出す答えが見つかりました。

そのすぐに「経営理念塾」を2度受講され、藤間講師がご自分で理念を作られました。

◆理念の浸透によって「信じて任せる」ことに

実はそれまで理念はあったのですが、それほど重要視せず「飾り物」の理念でした。

それを「理念塾」の中でご自身の内から湧き出てくる思いを追求し、現在の経営理念「明るく・楽しく・元気に・前向きな」を作られました。

これは藤間講師の個性であり強みであり、「ここだけは誰にも負けない」という強固な柱ができました。

その後、社員さんと一緒になって「本物の一流専門家集団として 社員・家族とお客様と共に成長発展し、共に地球に貢献します」という理念を確立されました。

「社員とその家族」をお客様よりも先に掲げているのは、先月の例会講師だった坂本光司先生が常に仰る「長期的に利益を上げている会社ほど社員を大切にしている」というお話を聴いて、そのようにしたということでした。

また、「地球に貢献」というのは、これからの経営には労働人口や自然環境におけるリスクを常に意識しなければならない、そのためには広く国際的な取り組みが不可欠である、というビジョンが元になっています。

この経営理念が確立し浸透することによって社員さんを「信じて任せる」ことができるようになり、会社は再度成長発展することができたということでした。

◆トップが自らの「器」を知る

touma3藤間講師は、会社が停滞期に社員40人で頭打ちになったのは、それが自分の「器」だったのだと言われます。

「会社はトップの器以上にはならない」ということであり、そこに気づくまでは、ワンマンで経営することで嫌になる社員さんが現れ、入れては辞められということを繰り返してしまう。

理念を確立し、浸透させることによって自分が「安心して」任せることができるようになると、同じかそれ以上の器を持った社員が増え、「自分の肩に乗っかってくる」ことによって社員さんは増え、会社がさらに成長していけるのだということでした。

現在会社の業績が伸び悩んでいる状態にあるならば、現時点がトップの器であることを理解し、それを打破したいのであれば、社員さんを「信じて任せる」ことであり、任せることができるように理念を確立させ浸透させなければいけないということです。

ただし、これは一度にできることではないので、理念を確立させ浸透をさせていく中で時間をかけて変化させていかなければいけないということでした。

また、松下幸之助翁は「任せて任さず」とも言い、信じて任せるけれども「報連相」はキチンとさせて、しっかりとコミュニケーションを取りながら確実に進んでいけるようにしなければいけないということも教えて頂きました。

◆10年後に会社が存在する保障はない

藤間講師は65歳で事業承継する予定で、今後は現在のライフワークである「100年企業づくり」と「事業承継」に加え、承継した側の立場の考え方や思いについて伝えていきたいということでした。

日本の企業は世界的に見て長寿企業が多く、それは勤勉な国民性などの要因が挙げられますが、一方で30年でつぶれるようにできている言われます。

それは「商品・お客様・社員」が30年でガラリと変わってしまうからであり、加えて経営者の生死も関わり、さらに過去には自然災害や戦争といった要因もあります。

現在は10年で変わると言われ、大企業であろうとも来年もこれまでと同じように自分の会社が存在するという保障はどこにもありません。

500年続く老舗和菓子屋さんが、誰もが知っている人気商品を持っているのに地方に大きな研究工場を持ち、全国から若い職人を集めて常に新商品や新しいパッケージを生み出す研究をしているのは、この危機感からであり、危機感の無い会社は必ず潰れてしまいます。

藤間講師は、企業には「成長」か「衰退」しかなく、「現状維持」というのは無く、「現状維持=衰退(のはじまり)」であると言われます。

「成長」を選択しない企業は必ず衰退する、だから例え1%でも前年より成長させることを目指さなければ衰退していき潰れてしまうということでした。

◆コマ経営

touma2藤間講師はこれまで100年企業についての研究をされ、たくさんの100年企業の経営者からお話を聴き、そこから見えてきた100年企業になるための条件をまとめられました。

まず100年企業の中に共通してあるのは「不易流行」を正しく理解し、実践しているということでした。

これは「経営理念」を変えずに受け継いでいきながら、それ以外の仕事の中身は時代に応じてすべて変化させているということです。

藤間講師はこれを回転するコマにたとえて「コマ経営」と言っています。

中心の軸は回転していますが中心に向かって力(求心力)が働くことでブレずに立つことが出来ていますが、周辺は外に向かって力(遠心力=変化)が働くことでバランスを取っています。

また、100年企業というのは一代では無理で、三代以上に引き継がれて成し遂げられるものなので、人を育てて事業承継させているということも共通するところです。

人を育てるというのは、前述の藤間講師の会社の話にあったように、理念を確立し浸透させて「任せていく」ということです。

その中で藤間講師が勧められたのは「お客様アンケート」であり、これは悪いところを出させるよりもお客様から評価頂いた社員さんに対して全員の前で褒めるためにやるのだということで、そうすることで他の社員さんもどうすればお客様に喜んでもらえるのかがわかるということでした。

100年企業を創るための儲かる仕組み10ヶ条

さらに、「コアコンピタンス経営」の追求というのもあげられていました。

これは競合に対して「絶対的差別化」を図るということで、
「あなたの会社の商品・サービスは値引きあるいは競合よりも安い値段をつけなければ勝てないということはありませんか? それは競合と比較して差が無いからです」
とわかりやすく教えて頂きました。

裏を返せば、価格だけで勝負しようという姿勢では商品・サービスの品質が向上されることは無い、つまり変化されることが無いので衰退していくということでした。

藤間講師は100年企業の研究からまとめられた「100年企業を創るための儲かる仕組み10ヶ条」教えて頂きました。

1条 明るく元気に前向きに、負けない気持ちを持つこと(業績が悪いのはリーダーの責任)

2条 「打つ手は無限」(諦めたら打つ手は出てこない=しぶとい経営)

3条 「働きがいのある会社」づくり

4条 社員と共有する経営理念を作成・改善

5条 100年企業になるための、成長し続ける仕組みづくり

6条 顧客を分析し、未来客を獲得する

7条 目標達成を具体化するための経営会議を行う

8条 人事制度を整備し、評価をもとに社員の成長を促す

9条 財務・税務に強くなり、お金の動きを把握する

10条 会社の将来を決める行動計画のある経営計画の策定

それぞれの説明はここでは公開できませんので、直接TOMAコンサルタンツグループへお問合せ下さい。

(TEL03-6266-2555  http://toma.co.jp )

100年企業から得られた話、経営者の言葉、また長く活動している著名人の言葉などをたくさんあげて頂きながら教えて頂きました。

藤間講師の理念である「明るく楽しく元気に前向き」というのが本当に伝わった例会でした。

sitsugi shaji tsukamoto

また、この例会のためにたくさんの資料を用意して頂き、たくさんの具体的な研究事例を元にしたお話であったのでわかりやすく、すべて腑に落ちるお話でした。

藤間講師、本当にありがとうございました。

また、ご参加頂いた会員の皆様にも感謝申し上げます。

次回は3月15日(火) バイタリティセミナールームで開催の

「自律的に成長し続ける『強い組織』とは?」

>>>案内はコチラ

皆様の参加をお待ちしております!

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