今回は福岡の住宅建築会社 健康住宅株式会社の代表取締役 畑中 直さんを講師にお迎えし、組織活性化について講演してもらいました。
健康住宅は福岡で正社員80名、社員大工13名、派遣・パート12名、総勢106名で、創業27年目の会社です。
主力商品は、九州に特化した1戸建ての外断熱工法などの高性能住宅の設計、施工。断熱耐震リフォーム、デザインリフォームの設計、施工です。
新築の施工が主力ですが現在は新築受注が厳しい状況にあり、数年前からリフォームの事業もスタートしています。
根本はお客様への思いを知ることから
健康住宅さんの経営理念は、
「正道を行く
私たちは「お客様への感動の提供」を経営の機軸とし社員全員で「物心両面の幸せ」を追求します。
私たちの使命は感動を提供し続けることです。
自分たちの持てるチームワークを駆使し、何が何でも感動して頂く。
お施主様の喜びを作り出し、心が震えるような感動とともにご入居いただく。
それが数ある住宅会社の中から私たちを選んでくださったお施主様への心からの感謝の表し方です」
経営に対する基本姿勢は、
「お施主様は「家を建てること」が目的ではありません。
真の目的は「家族が仲良く、穏やかで人生を楽しく豊かに生きること」です。
お施主様の多くはその実現の為だけにご自分の命を担保に莫大な借金を背負います。
その切ない「思い」を胸に、私たちは持てる能力を開発し、最高の人間性を追求します」
家を建てる時、お客様(お施主様)は今までコツコツ貯めた自己資金を1000万ほどを解約し、キャッシュで支払ってくれる。
例えば、土地建物の総額が福岡では5,000万ぐらいなのであと4000万は住宅ローン組みます。
住宅ローンを組む時には必ず団体信用生命保険に入らないといけませんが、これは返済中に亡くなった時に残金を生命保険で返す、というもの。
つまり、お客様は「自分の命を担保」にお金借りているということ。
こういうことを社員に伝えないとわからないし知らない。
家を建てる職人さんも知りません。
そういうことを知っていると職人さんの仕事、瓦の1枚でも綺麗に貼ろうという気持ちになる。
そういうお客様のことをしっかり伝えることが大事だということです。
「家を建てることが目的ではない」というのは、お客様は家族が仲良く穏やかで、人生を楽しく豊かに生きたい、その1つの手段が家作りだということを仕事に従事する者は知っておかないといけない、と伝えているということです。
社員の皆さんへの基本姿勢は
「感動できる人しか人を感動させることはできません。
全員で感謝力を身につけ、感動上手な人に成長したい。
そこに豊かな人生が広がり本当の幸せがあると思います。
「健康住宅で働けて良かった」
「健康住宅のみんなに出会い自分の人生が変わった」
そんな風に言ってもらえる組織を目指します」
これは、このような組織になろうと取り組んでいるということで、これを常に伝えているということです。
語り継がれるお客様
バブル景気が弾けた頃、畑中講師の会社は倒産状態でした。
畑中講師が健康住宅を創業したのは1998年ですが、それ以前は父親が経営していたまるは住宅という会社で働いていました。
畑中講師は社会福祉の仕事を目指して東京の大学で学んでいましたが、社会福祉関係の仕事は非常に給料が安いため諦めるしかありませんでした。
畑中講師には病気の弟がいるので、その弟を幸せにするためにも稼がなければならないと考えていました。
社会福祉の仕事を諦めた畑中講師は福岡に帰り、父親が経営する住宅会社の跡を継ぐことに決意して入社、それが40年前のことです。
当時の不動産業はあまり評判の良くない仕事だったため、父親からは跡を継ぐことはないと言われていましたが、畑中講師自身は社長の息子だから楽しい人生が待っていると、なんとなく甘いことを考えていました。
入社後はそんな甘い期待は吹っ飛ばされ、父親の仕事、会社の仕事は朝から晩まで飛び込みでした。
現在は飛び込みのようなハードな仕事はしておらず、現在の健康住宅さんの顧客は半分が紹介、あるいは家を建てようと思っているという、そういったポジティブなお客様を相手にしているので、現在はとても楽しい仕事だと畑中講師は言います。
ただ、当時はとにかく飛び込み、相手からは強烈な門前払い、名刺さえ受け取ってもらえないので、朝から出かけてもチャイムを押せないで帰ったということもありました。
そんな中で契約できたのが、現在の健康住宅さんの中で語られている「ナガトモさん」というお客様でした。
このお客様が今でも語り継がれている理由は、契約時のことではなく新築の家を引き渡した後のエピソードです。
この方が家を建てたのは、今ではビルが並ぶ大きな街ですが、当時はまだほとんどが田んぼという小さな町。
最寄り駅も平屋建ての小さな駅舎でした。
それは、畑中講師がナガトモさんに初めてお引き渡しをした次の日のこと。
夕暮れの中、畑中講師はその小さな駅から帰ってくるナガトモさんを見つけました。
その姿は滑稽なぐらい、まるで踊っているかのような足取りでした。
畑中講師は「ナガトモさん!」と声をかけましたが、ナガトモさんは畑中講師に気がつきもせず、踊るような足取りのまま嬉しそうに家に帰って行きました。
ナガトモさんにとっては、初めて自分の家から「行ってきます」と言って出かけていき、初めて「我が家」に帰る日だったのです。
その姿を見て畑中講師は雑踏の中で立ちすくんで思いました「こんなに嬉しいんだ」と。
家を建てて、早く家に帰って、早く奥さんから「お帰りなさい」と言ってもらいたくて、その気持ちいっぱいで歩いていた、畑中講師はそれがわかった。
顔の表情を見たその瞬間に、この仕事は本当に大事な仕事だということを実感し、この仕事は天職だと思った。
それ以来その時のテンションが40年近い今も続いてると畑中講師は言います。
ただ、会社に帰ると営業部長にドヤされ、日常は何も変わっていませんでした。
当時独身だった畑中講師は、暗い 冷たい部屋に帰り、電気をつけて風呂に入って、という日常が続いていました。
次の日の朝から飛び込みの仕事、何も変わっていない。
でも、ナガトモさんを見たその日から心の中は大きく変わったと畑中講師は言います。
「この瞬間で僕の人生は本当に変わりました」、白黒の世界がカラーになったったようなイメージで、今でもその瞬間はありありと覚えていて、この話をするといつも泣けてくると言います。
やはり心の中で思うことで人生は変えられるし、心の中で何を考えるか、何を思っているかが大事だということでした。
関わる人たちが活性化する取り組み
「着工式お引き渡しセレモニー」
工務店によっては大工さん、職人さんを呼んですごい着工式をやる会社もあるそうですが、健康住宅さんの着工式は、お客様と打ち合わせをする場所が10か所ぐらいある広い事務所で行います。
そこで各営業マンがこれから契約をする方も契約が終わった方も全てそこで打ち合わせをするという仕組みになっていて、土日は子供たちが走り回って、大変賑わう場になっています。
打ち合わせがやっと終わって、やっと着工ができるぞというタイミングの時に、館内に「何番テーブルで今から何々様の着工式を行いますので、社員の皆さんご集合ください」というアナウンスがあり、事務所で仕事してる人間がお客様を置き去りにする。
そして事務所のあちこちからスタッフ全員が集まって、担当者がお客様との出会いから今日の日までを振り返った「奥様を泣かせる」お手紙を読み、記念撮影をする。
これは住宅業界の古くからの慣習を払拭し、お客様に安心してもらうためのものだと畑中講師は言います。
それは、着工するまではいつでもキャンセルできるのでお客様主導で話が進みますが、着工した後は売る側によほどのことがない限りはキャンセルできないことから、着工した瞬間に立場が逆転する。
よく見る風景で、 建築現場にお客様がお茶菓子持ってきたりして大工さんに振る舞うということがありますが、あれはおかしい。
お客様が全部お金を出してくれているわけですから、ようこそいらっしゃいませと、自分たちの手を止めてお茶を出してあげないといけない。
それが本来の商取引だと畑中講師は言います。
でも大工さんによっては「その辺り置いといて」みたいな感じの態度でお客様に接する。
お客様はもそれがわかっていて、ここで着工してしまったらもう営業マンは全然顔出さなくなるだろうかとか、大工さんに嫌なこと言われたらどうしようかとか、そういった不安を抱えながら着工するわけです。
健康住宅さんの「着工式お引き渡しセレモニー」は、それを心配しなくて良いということをお客様にお伝えするための儀式だということです。
「社員大工」
健康住宅さんには社員大工さんが現在13名います。
10数年前から始めたことで、会社の近くの高校に飛び込みで採用のお願いをしに行ったのが始まりです。
社員大工を採用したいと考えていた畑中講師でしたが、その方法がわからなかった。
そこで、すぐ近くの福岡工業高校に電話でアポイントを取り飛び込みに行った。
大工さんになりたい、元気のいい若者いないですか、と尋ねたところ「いる」と言う。
いるけど、募集が無いということでした。
今ではもう高卒は「金の卵」として競争が激しいのですが、当時は高卒の採用はなかった。
じゃあぜひ紹介してください、と言うことで今みたいに人気になる前から高卒採用していたということです。
今でも2、3人ずつ毎年紹介してくれる関係性ができているのですが、こういう行動ができたのは日創研で学んだおかげだと畑中講師は言います。
学んでいたから、わからなくてもとりあえず工業高校に足を運ぶ気になったということです。
「魅せる現場コンテスト」
畑中講師は「住宅産業塾」という、住宅業界では知る人ぞ知るという長井克之塾長というカリスマがいて、その方に師事して勉強してきました。
その塾が「魅せる現場コンテスト」というのを行っていますが、健康住宅さんは全国で1位になりました。
どの現場でもお客様の写真を飾り、担当大工さんの顔写真も貼っています。
花も飾って、どの現場も裸足で上がれる建築現場になっている。
これも実は日創研で学んだ時の先輩に素晴らしい住宅会社があり、そこに勉強に行った時にそういった綺麗な現場を目の当たりにし、それを真似させてもらったということです。
このうように良いものは徹底的に真似をするんということを、社員にも伝えているということでした。
「社長訪問」
現在は社長ではなく建築の責任者や営業の責任者が行くことになっていますが、これも10数年続けているとのこと。
畑中講師が行なっていた時は、土日はほとんどこの仕事で潰れていました。
最初はクレームに対するお詫びのために行くよう訪問もありましたが、現在は褒めてもらえることが多い。
そして何よりすごく良質な情報が手に入るということです。
まず社長1人で来たことに驚かれ、いろいろな話ができて良い情報が手に入れやすい。
「お客様感謝イベント」
これも毎年恒例の行事となっており、こういった行事も総リーダーを毎年決めて行うというのが健康住宅さんの特徴だと畑中講師は言います。
総リーダーが次の年の総リーダーを副総リーダーとして従えてやるという仕組みで、社員はとても楽しんで取り組んでいるということです。
感謝イベントをやる時は、これから家を建ててくれるかもしれないという人を招待するという会社が多いのですが、健康住宅さんでは過去に家を建て、お引き渡しをしたお客様にしか案内をしません。
だから、集客のためというよりも「大同窓会」のような感じで、例えば当時小さかったお子さんがいたら「大きくなったね」のように家族ぐるみのお付き合いの場になっています。
これは、自分たちが何のために仕事をしてるのかがわかるとても大事な1日だと畑中講師は言います。
「バーベキュー」
NHK「サラメシ」でも取り上げられた取り組みで、これも10年近く続けている社内イベント。
これも総リーダーを決めて、限られた時間内で社員全員が総リーダーの指示のもと、全員分の昼食を作り、食べて、後片付けまでを行うというもの。
時間管理や人を動かし、あるいはそれぞれが臨機応変に行動して目標を達成させることをイベントを通して学べるということです。
「完全禁煙」
2013年に「タバコを吸う習慣のある人は社員であってはならない」とし、プライベートな時間もタバコを吸ってはならないとしました。
プライベートの時間まで社員を拘束すると、役所から睨まれるかもしれませんが、それを覚悟の上で実施しました。
1年前の決算発表の時に、1年後に会社は完全禁煙会社に移行するから、1年後にはタバコを辞めるか、会社を辞めるか、どちらか選択するよう宣言をしました。
さすがに会社を辞めた人はいませんでしたが、病院に通って辞めた人もいた。
この時畑中講師は本気でしたから、本気で会社を辞めろと言っていたということです。
ただ、これを実現した時に社員の奥様から「やっと主人がタバコやめてくれました」と礼状が2通も届いたとのことです。
「歩合給撤廃」
畑中講師も歩合給で育った人間で、基本給はなるべく少なく年に5本から10本契約をあげないと食べていけないような給与体系です。
でも高額な契約を1本あげれば、40万、50万、すごい金品が与えられます。
今では大手住宅会社でも歩合をなくしていると言われてますが、当時は歩合級が普通でした。
実はこれも日創研で知り合った琵琶湖ホームさんが2000年代に歩合給を撤廃した。
ただ、その時に成績のいい人は給料下がるので、スタッフが3人ぐらい一挙に辞めたということを畑中講師は聞きました。
そのことを聞いたので、撤廃するにあたって畑中講師はとにかく社員に語りかけました、いつまで歩合で生活するつもりだと。
ただ、これも後日談があり、やはり制度疲労を起こしてしまう、つまり制度に甘える人間が出てきました。
成績を上げなくても、そこそこの給料がもらえるからです。
頑張らない社員が出てきてことから、今は歩合給ほど高額ではありませんが「報奨金」を出しているということです。
「SDGs宣言」
これは住宅業界では健康住宅さんが全国で2番目だということです。
「紹介受注47パーセント」
実はもう50パーセント超えているということです。
住宅業界には悪徳工務店とか悪徳不動産屋というのが未だに存在するため、営業マンの最初の仕事はお客様から「悪徳」というイメージを取ること。
その点、紹介受注は仕事がやりやすいのですが、それがなかなかご紹介という仕事はありません。
そこで、パートナー企業や協力業者に紹介を強制している住宅会社もあります。
健康住宅さんではそういった強制することは一切せず、過去に家を建てたお客様のご紹介だということです。
「社長塾社内勉強会」
やはり学ぶ組織というのは、経営者はもちろんですが社員も楽しいと畑中講師は言います。
この社長塾は基本的に全員参加で毎週金曜日に1時間、畑中講師が社員の前で話をします。
毎回90何パーセントの出席率ということですが、リアルで話を聞いた場合は「社長塾語録」をメモさせ、欠席の場合は畑中講師にレポートを出さないといけないという仕組みにしているからだということです。
恐らくレポートを出したくないから参加してくれているとは思うが、それでもとても高い出席率だと畑中講師は言います。
ただし、この社長塾も今は2週間に1回にしています。
なぜなら、健康住宅さんではこの社内勉強会だけでなく、先述のイベントなど通常業務以外でやることが山ほどあるということで、仕事をする暇がないと社員から言われたからだということです。
この社内勉強会の後には、稲盛さんの盛和塾がやっていた「社内コンパ」というのを行なっています。
車で通勤が多いので、車通勤はもちろん飲めませんが、アルコールも出すとのこと。
だらだらとは飲まず、1時間と時間を決めてゆっくり懇親会をするということを恒例にしているということです。
「ハウス オブ ザイヤー イン エナジー」
これは全国の住宅会社が応募可能で、第三者機関が評価し住宅において省エネルギー性が高い会社に贈られる賞。
賞は色々あるが、特に「大賞」を取れば全国で1位を取ったということになる。
健康住宅さんは10数年前から毎年出し、毎年なんらかの賞を獲得、大賞も2016年と2020年と2回受賞しています。
なぜそんな大手企業が選ばれるような大賞を取ることができたのか、といった質問をされることがあり、その時に必ず答えるのは「応募すること」。
応募したから受賞できた、自信がありますと言って応募した、それが受賞できた理由だと畑中講師は言います。
健康住宅さんは「おもてなし企業選」にも選ばれていますが、こちらもやはり大変でしたが選ばれたのはそこに応募したからだと言います。
ただ一つ言えるのは、この応募するという行動もそういった「学び」をやっていないと、応募しようという気にならないだろうということでした。
学ぶことはとても大事なことだと畑中講師は繰り返します。
学びの1番良いところは、 社員が社長を信頼してくれて、教わった良いことをすべて真似をしてくれることだということです。
組織というのはどうすれば学ぶようになるか、ともよく質問されますが、日創研の田舞さんがいつも言う通り、「社長が一生懸命勉強するということ」これが答えなので、それをやり続けているということでした。
「20周年感謝の集い」
2018年 8月1日が20周年感謝の集いでした。
福岡の大濠公園の花火大会というものすごい花火大会を毎年やっていますが、予算の問題や交通事故が起こったりしたことから中止することになったのですが、実はこの2018年の8月1日というのがその大濠花火大会の最後の日でした。
それに被ってしまった健康住宅さんの20周年記念は、絶対花火大会に人を持っていかれるぞと思っていました。
しかしながら、蓋を開けてみたら1500名の方、しかも当時の引き渡し棟数が1200棟ぐらいの時期だったので3棟に1棟、20年間で引き渡しをした1200棟の中の400棟から2〜3人ずつぐらいの方がお祝いに駆けつけてくれました。
この日もとても楽しい1日で、次は30周年で再会しましょうと言って皆さんとお別れし、次はもう少し規模を大きくして、大きなホテルを借り切ってやろうと計画しているということでした。
福岡にホテルオークラ福岡という立派なホテルがあるのですが、実はこのホテルも当時20周年で、健康住宅さんが創業した頃にオープンしていました。
このホテルオークラはすごい立派なホテルで、当時の畑中講師はいつかここで周年記念をやると社員に言っていました。
20周年の時の総リーダーが、24TTを卒業した社員で現在は営業の責任者になっているのですが、その彼が次はここでやりますと宣言をしてくれて、畑中講師にとって本当にすごく楽しい1日でした。
「ロゴマーク」
この20数年みんなが頑張って、とてもいい会社になれたと畑中講師は言います。
ただ、その状態が続くといつの間にかいろいろなところが緩みだし劣化していって、ネガティブなことを言う人が出てきたりする。
そういった劣化を防ぐためには常に何かを変えなければいけないということで、会社のロゴを変えることにしたということです。
以前のロゴは、当時「外断熱」という漢字を畑中講師が考えて会社のロゴにしました。
だからこそ、とても愛着があり25年以上このロゴを使って営業してきました。
今回健康住宅さんはこのロゴを変えただけではなく、リブランディングに取り組みました。
ロゴをかえ、看板もやりかえ、封筒も作り直し、社章も全員作りかえました。
これは自分たちが変わる、人間が変わるためだったということです。
健康住宅さんは今までデザインは後回しという会社でした。
デザインはすごくお金がかかるため、デザインは後回しにしていました。
「デザインに目をつぶりさえすれば、こんな心地よい空間が手に入るんですよ」というのが営業の鉄板トークでした。
それは主力の外断熱というのは構造上どうしても家の見た目が少し野暮ったくなるからです。
ただ、健康住宅さんが創業した1998年当時は、日本でお客様が「良いデザイン」を目にすること難しかった。
よほど専門の書籍を手に入れる、あるいは外国に住んでる人の写真を見るとか、少なくとも映像で見ることはあり得なかった。
ところが昨今はinstagramなどSNSが普及したことから、お客様の目が肥えてセンスがめっぽう良くなってきた。
お客様のニーズに応えるべく、健康住宅さんは得意だった「機能と健康」の真ん中に「美」を据えて「機能と美と健康」に挑戦することにしました。
畑中直講師、貴重なお話をありがとうございました。
ご参加の皆様にも改めて感謝申し上げます。