7月例会は経営研究会の一丁目一番地ともいうべき「経営プレ発表大会」でした。
これは毎年全国の会員が集まって各企業の経営方針を発表するという「全国経営発表大会」に向けた、単会で行うリハーサルとも言える大会です。
他では経験し得ない独自の取り組み
決まったフォーマットに会社情報、業界情報の整理と経営環境に対する分析を行い、財務まで含めた短期から中長期の経営方針計画書としてまとめ、同じ立場の会員に発表するというものです。
経営研究会の最大の行事であり、他では真似のできない取り組みです。
ではなぜ、経営研究会では財務まで含めた経営計画を第三者に発表することができるのでしょうか。
それは、経営研究会の会員が日創研の可能思考研修を修了することで「共に勝つ」という共通の価値観を共有し、学びの土台にしているからです。
発表者も、その発表を聞いてフィードバックする側も「自分のため」ではなく、お互いもしくはそれぞれが「関わる人のため」にこの場を通して学ぼうとする姿勢を持ち合わせ、「共に勝つ」という価値観をここで体現、実践しようとするからです。
もし、会員がこの土台となる価値観を持ち合わせないまま経営発表をしたらどうなるでしょうか。
お互い自分のためだけに発表、フィードバックすることになり、恐らくその場は互いの主張をぶつけ合うだけの修羅場になることでしょう。
そもそも疑心暗鬼が高じて情報を共有することすらできないかもしれません。
日創研経営研究会の経営発表大会はそれほど特別なものであり、経営者が最も学び成長できる機会なのです。
AIには決してできない、相手に共感され影響を与える「伝わる力」を学ぶ
近年さまざまな場面で使われるようになっている生成AIですが、こういったプレゼンテーションや講演会の資料のほとんどが、実際に話す原稿も含めてAIで作成されています。
生成AIに自分の考えや伝えたいことを簡単に書いて、資料と原稿を用意するよう頼めば、ものの数分で用意してくれます。
分析などはお手のものなので、今回の経営計画書作成の準備段階でも、AIを使った分析についての勉強もしました。
今回発表された方だけでなく、すでに自社の経営方針書作成時にAIを活用されている方は多いと思います。
ただ、経営方針書・計画書は資料として作れば良いわけではなく、それを関わる人に伝え、実践行動に向けた動機づけにしなければ意味がありません。
AIに頼めば原稿だけでなく、発表の流れやタイムスケジュールまで用意してくれます。
それでも、誰もが確実に相手に伝わる、行動を起こす動機となるような発表ができるわけではありません。
なぜなら相手に伝わり、行動を起こさせるには、相手の心、すなわち感情に響く発表をしなければいけないからです。
感情に響くとは、発表者の気持ちや思いを理解し、共鳴、共感するということですが、このために必要なのは、わかりやすい資料や理路整然とした言葉や内容ではありません。
相手の感情に響き、共感されるには、発表者の溢れ出る思いや感情、つまりそこに発表者の使命感がなければいけません。
これだけは生成AIで作ることはできませんから、発表者自身が考えて腹に落とし、心の底から「自分の仕事、使命」として伝えられないといけません。
だからこそ、実践を重んじる経営研究会では、聞いて学ぶだけでなく、方針計画書の作成と同時にこの「経営発表」を重要な行事と位置付けているのです。
本気の取り組みが新しい気づきを生む
今回7名の方が登壇し、それぞれの経営方針を発表してくれました。
今回初めて発表される方から、毎年のようにこの場で経営発表している方まで様々でしたが、発表を終えた方が口を揃えて言うのは「発表とフィードバックから新しい発見があり楽しかった」ということです。
もし、経営に停滞感やどこか社内の意思疎通に課題を感じる、あるいは自社分析や経営環境に不安を感じると言う会員の方は、課題突破のきっかけにこの経営発表に取り組んでみてください。


