今回は9月に大阪で行われる「全国経営発表大会」のためのプレ発表大会でした。

全体発表の出村康作さん

「経営発表」は日創研経営研究会で行われる独自の取り組みで他ではまず不可能とされる取り組みです。
会員企業が自社の概要から歴史、現在の市場分析から将来を予測し、短期と中長期の経営計画を発表します。
恐らくここまでは他でも可能な取り組みで、いわば企業のプレゼンです。

日創研経営研究会の経営発表では、経営計画の根拠となる現在の業績、財務諸表をすべて公開し、その発表すべてを会員間で評価しあうというもの。
大手の株式公開企業では当たり前ですが、中小企業でここまでの経営計画を立てて、しかもそれを第三者に発表するということはまずありません。

発表に際しては「誰に向けての発表か」を述べた後に発表しますが、これは評価者がその対象となる人の目線、気持ちになってその発表を聞き、内容はもちろん発表者の発表姿勢から「伝え方」までを評価します。
これは、中小企業の場合はこういった経営計画等の発表はほとんど従業員もしくは融資のために銀行等に向けて伝えることが多いからです。

ではなぜ、日創研経営研究会はこの「経営発表」に力を入れているのでしょうか。
それは、成長し続けるためには黒字経営、つまり利益を出し続ける「利益体質」の企業になることが必須であり、そのためには経営を長年の経験や勘、度胸といった言わば「精神論」に頼った経営から脱却し、経営を知識と実践(実験による実証)による科学的な取り組みにしていかなければならないからです。
知識を得ること、学ぶことを大前提にして、ただそれを学ぶだけではなく現実の経営で実践し結果と評価分析すること、それを目的から目標を定めて計画的に実行していくという、その一連の取り組みを企業として「身につける」ことが必要なのです。

ただし、これを身につけるというのは容易ではなく、特に計画したものが「絵に描いた餅」にならないためには、その計画の不備を洗い出してより高度で実効性の高いものにブラッシュアップしていかなければなりません。
そこで重要になってくるのが「第三者による評価」であり、同じように経営について学ぶ仲間からの評価が非常に重要になってくるのです。

経営発表した7名

ここで気をつけなければいけないのが、第三者であれば誰でも良いわけではなく、評価するのが「同じように経営について学ぶ仲間」であること。
特に重要なのは経営の知識よりも経営に対して「同じような価値観(共通の価値観)」を持っていること。
なぜなら、極端な言い方をすれば「お金が儲かれば良い」「会社が大きくなれば良い」あるいは「利益が出なくても楽しければ良い」というふうに価値観がバラバラの人が評価し合ってもうまくいくはずがないからです。
ましてや財務諸表まで公開して発表するのですから、本来はそこに「参加資格」があってしかるべきものです。

その点、日創研経営研究会の会員は日創研(日本創造教育研究所)でこの基本となる学び(価値観教育)を受けることが原則になっているので、安心して経営発表することができます。
経営は経営者をはじめ、社員さん、パート・アルバイトさん、そして顧客と関係会社さん、すべて「人が基本」ですから、価値観など「人」について学ぶことが大前提なのです。

今回もそんな東京経営研究会で学ぶ仲間が、自分の会社とそこで働く社員さんや顧客をはじめとする社会に貢献し、成長し続けるために経営発表をしました。
詳しい内容はお伝えできませんので、是非経営研究会の仲間になって一刻も早くこの経営発表を経験してください。