2月例会の講師はゴルフティーチングプロで株式会社ダブルイーグルの代表の桑田泉さんです。
過去の栄光はどうでもいい
桑田講師は元プロ野球巨人軍の桑田真澄さんの弟さんで、高校時代は同じPL学園から甲子園出場しています。
貧しい家庭で育ったという桑田講師ですが、貧しかっただけに小さい頃から何事においても「効率的に成果を上げる」ことについて考える癖がついたと言います。
大の野球好きだった父親の影響で、兄の真澄さんは2歳から野球をさせられていました。弟である桑田講師は、小さい頃はそれほどスポーツが好きではなかったので、野球を始めたのは小学4年生の時に父親からソフトボールの試合に出場させられ、打てなかったのに諦めるのではなく逆に硬式野球のチームに入れられたことでした。そこで”たまたま”ホームランを打ったことで面白くなって野球にのめり込んだということでした。
そこでお兄さんと同じPL学園で野球をすることになったのですが、当時の呼ばれ方が「桑田の弟」というもの。ただ、それよりも桑田講師を苦しめたのが腰と膝の故障でした。中学生の頃から痛めていましたが、父親からは「野球しながら治せ」と厳しい指導を受け続けたことで、高校1年生では膝の故障で半年動けず、2年生になると腰椎分離症で投手ができなくなりました。3年生でようやく動けるようになって外野手として甲子園にも出場しましたが、ほとんど活躍できませんでした。
自分が活躍できなかったことから桑田講師はこの時春夏甲子園連覇したPL学園の試合について何も覚えていないと言います。当時監督からも「チームが勝ったのになぜ喜ばないのか」と叱られました。でも、桑田講師に言わせると「自分が何一つ活躍していないのに何で喜べるのか」と考えていました。後に中日ドラゴンズの監督になった落合博満さんも「打てない自分の代打で出た選手がホームランを打ったからと言って喜んでいる奴は一流の選手にはなれない」と言っていたのを聞いて同意しました。試合に出たとしても自分が活躍しなければ楽しくないのは当たり前で、一流と言われる人ほどその上で「オレが」という自分中心でやろうとするものだということでした。
また、当時の試合内容を覚えていないだけでなく優勝メンバーとしてもらった優勝メダルがどこにあるのかもわからないという桑田講師は、過去の栄光はどうでもいい、大事なのは今であり、さらにこれからの未来をどうするかだということでした。
他とは違うという選択
PL学園卒業後は青山学院大学に進学し、そこで野球を続けることにした桑田講師は、当時はまだ2部リーグで無名に近い青山学院大学を選んだ理由に「勉強もしたかったから」だと言います。
当時は大学に進学したスポーツ選手の多くが練習で勉強できない環境から卒業できず、プロフィールに「○○大学卒」ではなく「○○大学出身」という表記になっていましたし、特にそれを気にする風潮はありませんでした。
でも、桑田講師は「せっかく入学できたんだからキチンと卒業したい」と考え、勉強しにくい環境下でも2年生までにフルで単位を取得しました。さらに、他の人とは違ったことをやりたいと考え、3・4年生になるとさらに教員免許を取得します。それもスポーツ選手=保健体育教師というイメージを嫌い、社会科の資格を取得しました。極めつけは体育会系の学部にいて周りの殆どが『僕と野球』などのテーマの卒業論文を出す中、桑田講師は『アイルランド民族主義研究』をテーマに100枚もの論文を提出しました。
桑田講師はこの頃から「他とは違う」ということを選択基準にしていたと言います。これは「少数派」でいることを意味しており、日本人特有の安心感を得るために「みんなと一緒」であることが嫌だということです。
ゴルフのレッスンプロである桑田講師はゴルフのスコアで説明してくれました。大抵のゴルフコンペでは半分が100台で残り半分が90台、80台の良いスコアの人はほんの僅かだと言います。これもその日本人特有の「悪いスコアでも他と一緒だから安心」してしまっている表れで、80%から90%というのはいわば「ダメな人のかたまり」だということです。これは甲子園で活躍できなくてもチームが優勝したからといって手放しで喜ぶのと同じで、活躍した方が面白いし良いはずなのにダメでも良しとする、むしろ集団から飛び抜けることを避けるようなところがあると言います。つまり日本人は自分にとってプラスになる選択よりも大多数と同じになるという選択をし、それが自分にとってプラスになれば良いのですが、時として無意識のうちに逆の選択をしていることがある。だからこそ桑田講師は多数派より少数派であることを意識し、他とは違う、自分以外の人がやることの逆のやり方を選択するということでした。
楽な選択
大多数の人が選択するのは「他と同じ」であることだけではありません。日本人に限らず人というのは「楽」な方を選択してしまいがちだとも桑田講師は言います。
桑田講師は大学4年間で様々なアルバイトを経験しましたが、これも他の学生とは違っていました。多くの学生は4年間同じアルバイトをするのですが、これはその方が「楽」だからです。単純作業が多い学生アルバイトの仕事は、一度手順を覚えてしまえば後は同じ作業を繰り返し行うことで効率良くなっていき、また長く勤めることで時給も上がっていくことも考えられます。つまり4年間同じアルバイトをする方が楽なのですが、そこで得られる経験体験やお金も限られています。桑田講師がその時考えたのは、アルバイトで得られるお金はたかが知れており、アルバイトをする目的はそこでは無いということでした。
これは桑田講師が中学生で野球を始めた頃から身についていたことだといいます。学生の頃は野球だけでなく勉強もしなければいけませんし、遊びたい気持ちもありますから、多くの人は「その時」の辛さや苦しさ、あるいは面倒くさいと感じることから逃れようと楽な方を選択しがちです。でも、「その時」は永遠に続くことではないので、その時やるべきことはその時にやっておかないといずれその「ツケ」は必ず回ってきます。桑田講師はもともと野球よりも計算などの勉強の方が好きだったこともあり、父親に勧められて始めた野球にも身近に兄という目標がいたことから、何かに苦手意識を持つこと無く幅広い視野でその時々に必要な選択をしてきたということでした。
学生最後の年に社長秘書のアルバイトをした桑田講師は、ひょんなことから学生ビザでハワイに行き、現地企業の社長の運転手兼鞄持ちの仕事をすることにしました。その社長がゴルフをすることからキャディも努めました。その時、アメリカではゴルフはお金持ちのスポーツではなく、気軽にできることを知った桑田講師は仕事を辞めて、近所の観光客が来るゴルフ場に自転車で通うように。そこで、観光客のスタート前の練習で使ったボールの残りを集めて無料でできる芝生でのパターとアプローチ(手前からカップ近くに寄せること)を毎日練習しました(フルスイングするとボールがなくなるので最後だけ)。すると3ヶ月後にはバックティー(プロや上級者が使用するスタート地点)から79というスコアが出ました。自信を持った桑田講師はその時から現地の人たちに混ざってゴルフをするようになりました。
驚くことに桑田講師は英語がまったく話せず、大学でのテストでも0点という状態でハワイで現地の人たちに混ざってゴルフを始めたということ。大学卒業前に社会人チームやメジャーリーグへの挑戦という選択肢もありましたが、高校生の頃から痛めていた体のことや野球の選手寿命などを考え別な道を進むことにしました。ここでも「大多数とは違う選択」を桑田講師はしています。高校・大学と野球を続けてきた人が卒業後も野球を続けるというのは深く考える必要のない「楽な」選択です。そこで敢えて野球とは違うが得意な球技が活かせるゴルフを選択したこと、さらに国内では費用がかかることから敢えてまったく英語が話せない中、ハワイでゴルフを身につけるという選択をしたということです。英語についても机上での成績が良くても話せないのが大多数ですが、テストで0点でも現地に飛び込んで直に耳で聞き体で覚えて話せるようになったと桑田講師は言います。
失敗から生まれた正しさ
ハワイで頭角を現した桑田講師はアメリカ本土から声が掛かりました。サンフランシスコに新しくできたゴルフアカデミーの第1期特待生として招待されました。そこでも優秀な成績をあげると、当時世界一のティーチングプロと言われたデビッド・レッドベターから日本に開校するゴルフアカデミーのスタッフとして呼ばれました。ツアープロを目指していた桑田講師は給料をもらわずアシスタント兼プレーヤーとしてレッスンの手伝いをしながら彼から学ぶことにしました。
しかし、しばらくすると桑田講師は世界一と言われるレッドベターのレッスンに違和感を覚えます。それは彼の高額なレッスンを受けてもほとんどの人、お客さんである受講生の大多数は経験の少ない人ですが、まったくと言って良いほど上達しないのを目の当たりにしたからです。
その教え方の基本は受講生とプロの打ち方をビデオで比較しながらプロの打ち方に矯正するというものでした。プロを目指すようなレベルの高い人の場合はこの方法で上手くなるかもしれませんが、多くても週1回打ちっぱなし練習場に通う程度の素人にはまったく理解できない教え方でした。レッドベターからはマニュアル通りにやれば仕事としてレッスンができる、と言われて参加しましたが、お客さんの大多数が上手くならないレッスンが仕事として続くはずがないと考え、桑田講師はそのアカデミーを2年で辞めてしまいました。
その後環境を変えて、九州に拠点を移しツアーデビューした桑田講師でしたが、思うようなプレーができないことから「アプローチイップス」になってしまいました。イップスとはプレー本番になると極度の緊張から体が思うように動かず、明らかなミスショットをしてしまうというもの。
プロツアーの試合で硬くて速い芝のグリーンにおいてアプローチ(グリーン手前からグリーンのカップ近くまで寄せるショット)しても球が止まらずオーバーするなどの失敗を繰り返すことで、失敗を恐るあまりアプローチイップスになってしまったと桑田講師は言います。
そこから克服するための練習、1日10時間もかけてアプローチの練習を毎日しましたが一向に良くならず、結果的に5年間治らなかったということです。桑田講師は自身のこの経験から「練習と努力は嘘をつかない」という練習量が多ければ良くなるというのは間違った思い込みで、「正しい練習」でなければ意味がないと断言します。
さらに、他のプロの人にお願いして一緒に回ることにし、何人もの人とプレーしながら悪いところをチェックしました。一緒に回ったプロ達から色々アドバイスをもらいましたがやはり上手くいきませんでした。その時の彼らの教え方は「自分のようにしなさい」というものでしたが、上手くいかないのは「自分が出来ていること」を人に伝えられない、つまりそれぞれの体の動かし方を説明できないことが原因のようでした。
そんなある時、練習用の柔らかいクラブを手にして「上手くやろうとして失敗するのだから、敢えて失敗してみよう」と考え、よく言われる打ち方の逆の方法で打ってみたところ、5年も苦しんだ症状が一発で治ってしまいました。そこで気づいたことは、教えてもらっても上手くならないのは「教え方を間違えている」ということでした。
ズレた結果から生まれる間違い
これは多くのスポーツの指導において共通することですが、特にゴルフのレッスンで顕著なのがプロなど上級者のスイングをビデオで見ながら教えるのですが、打つ瞬間の姿勢をスロー再生や静止画で見せるとそれは「ズレた結果」を見せていることになるので、相当の上級者でなければその通りに体を動かすことはできないと桑田講師は言います。
人は仮定した位置にある球をクラブを振り翳して「打とう」と頭で考えて体を動かしているので、球が当たる瞬間(あるいは構えと打つ瞬間の姿)だけを見てもそれは振り出しから球までの軌道が正しかった(成功した)時の結果でしかなく、球を打つ一連の体の動かし方の理解につながらないということです。つまり、正しく球を打つ動作は繰り返すことで感覚として体に覚えさせるしかないので、プロのレッスンでも多くはその人の感覚と動作イメージでしか伝えられないため、相手は理解できず大半が上手くいかないということでした。
ただし子供の場合は日々練習をすることで体を作りながら感覚を磨いていくのでこのような指導でも構わないということです。お金を払ってレッスンを受けて趣味のレベルを上げようという大人の場合は、動作と結果の関係を頭でしっかり理解してから取り組まないと上手くならないということです。そのため桑田講師のレッスンではビデオや画像は使わず、言葉で説明して頭で理解してから体を動かすように教えています。
桑田講師はアプローチイップスを自ら克服した経験を広く伝えようと考えPGA(日本プロゴルフ協会)認定のティーチングプロ資格(TCP)を取得しました。その時の教科書でも書かれているのは名称や用語の説明ばかりで、上手くなる方法は書かれていませんでした。結果ばかり示してどうすれば良いのかが書かれていないことから、現在の大半の指導者は結果を示して「こうなるように頑張りなさい」という指導になってしまっていると桑田講師は言います。
さらに、桑田講師自身が指導されることと逆のことをして上手くいったことから、大多数の人が間違った指導の仕方になっていることに気づき、敢えて辛辣な言葉を使って間違った方法を選択している大多数に向けて発信しています。
ただ、桑田講師に言わせれば辛辣に聞こえるのはメディアやスポンサー企業などで、お客さんとなる一般のプレーヤーからはとても好評だと言い、この「当たり障りのない」「耳障りの良い」伝え方・伝わり方にも注意しないといけないということでした。
桑田講師のところにはレッスンを受けに全国から人が集まってきますが、医者や弁護士といった「先生」と呼ばれる人が多いと言います。それは桑田講師の教え方に共感するからだろうということでした。先生とは「こうしてください」とお願いをするのではなく、「どうすれば良いか教えてください」と教えを乞われる立場でないといけない、そして教えを乞われた時に厳しいことでもその人のために指摘をして正しい方法を教えてあげないといけないと桑田講師は言います。
経営者や医者など仕事の付き合いでゴルフに行くと周りから良いことばかり言われたり、恥ずかしくないよう自分と同じかそれより低いレベルの人としかラウンドしないという人も多いようですが、それはまさに「ダメな集団、大多数」に浸かっていることに気づかないといけない。それは辛い、苦しいことから逃れ、楽な方に行っていることに他ならず、上手くならないし良くなることはないということでした。
効率性を考えて行動する
桑田講師はハワイでゴルフを始めた時から積極的にプロや上級者に混ざってプレーしてきました。そうすることでプレーだけでなく、練習や事前準備をしっかりできるようになり、プレー全体や取り組みのレベルが上がっていき、結果として成長に角度がついていくと言います。これは作業や行動の効率性が上がることの結果だと桑田講師は言います。効率性とは同じ時間内で得られる結果成果が大きくなることですが、言い換えれば作業や行動のミスを少なくし速くすることです。つまり上手い人ほど何事も速く効率的であり、上手くなるためにはその効率性に追いついていこうとする努力が大切だということです。
さらに、効率性を高めようとするなら結果に影響を与える要素の割合を理解し、割合の高い要素に力を入れないといけません。ゴルフの場合、スコア(打数)をいかに少なくするかの勝負なので、球を打つ割合が高いプレーの精度を高めればラウンドの効率性を高めることにつながります。ゴルフが好きな大多数の人ほどコースの最初に打つドライバーショットが好きで、1打目に遠くまで飛ばすことを好みます。ゴルフクラブのメーカーもニーズのあるドライバーを売るために飛距離を売りにして勧めます。
しかし、ゴルフのスコアに占めるプレーの割合は、グリーン上のパター(PT)が40%、アプローチ(AP,SW)が20%、ドライバー(DR)は15%、残りのクラブ10本(プロの場合)でのプレーが25%(1本あたり2.5%)だといい、実にスコアの60%を占めるのがショートプレーと呼ばれるグリーン手前からグリーン上の距離の短いプレーなのです。それなのに、大多数の人はドライバーを好み、打ちっぱなしで飛ばす練習しかしないから上手くならないのだと言います。
桑田講師は自身の経験からもこのことを理解し、大多数の誤りを改善することを目的として、独立して始められたアカデミーはこのショートプレーを磨くための場として開校しました。
このように桑田講師は限りある時間の中で上手くなろうとする大人に対して成果を出させるために、効率性や確率といった頭で考えた努力を促しています。桑田講師はレッスンに来た人に「3年は続けなさい」と言いますが、中には「3年通ったけど上手くならない」という人がいます。3年という期間は他でもよく聞きますが、ここで桑田講師がいう3年というのは月日のことではなく練習時間のことです。1日8時間に1時間の延長(もしくは残業)で9時間、これを3年やると1万時間になります。3年やるというのは1万時間かけるということであり、1万時間までやりなさいということなのです。9時間を毎日やって1万時間ですから、たとえば1日1時間の場合だと27年かかるということ。
若い人の中にはプロになりたいという人もいるのですが、桑田講師ははっきりと「無理だ」と言います。それが実現を前提とした「予定」であればまだ良いのですが、何のプランもない夢や願望は叶わないからです。さらに、桑田講師自身や周囲の一流と言われる人達の尋常ではない努力を目の当たりにしてきたこともあるからです。1万時間というのは最低限であり、一流になるためにはそれより遥か上の努力をしないといけないことを桑田講師は知っています。だからこそ、レッスンに来る一般の人には「時間をかけられない分頭でしっかり理解する」ことを伝えています。時間をかけずに上達するには先述の通りいかに効率的に結果を出すかをまず考えてから行動する必要があるからです。
失敗なくして上達なし
さらに、何事も上達するには実戦の中で失敗をたくさん経験することだとも言います。学校のテストでは0点だった桑田講師が英語が話せるようになったのは、現地に行って現地の人の中に飛び込んでいったからです。ダメなところに気づいてそれを矯正するために練習をし、また実戦で試してダメなところを見つける。これを繰り返すことで良くなっていくわけですから、練習だけでは上達しませんし、失敗から逃げていては上達しようがないということです。桑田講師のレッスンでは複数の受講生に実際にプレーをさせて点数をつけ順位を全員の前で公表します。そこで点数が低いことを恥ずかしがったり、順位をつけられ公表されることを嫌がっているようではいけないと言います。上手くなりたいのなら恥をかいて悔しい思いをすること、その感情は残り続け行動の原動力になるということです。
桑田講師はそれまでの教え方、ビデオや画像を見て覚えさせるなどの方法とはまるで逆の方法を伝えてきました。それは自身の経験からそれまでの教え方の欠点に気づき、言わば「ゴルフ業界の常識」の矛盾に気がついたからです。プロや一流のプレーヤーは業界側、レッスンに通う一般の方はお客さんでありゴルフユーザーです。いくらプロの打ち方やその理論を教えても、血のでるような努力によって身につけた技術が一般の人に通用するわけありませんし、レッスンに通う人たちも決してプロになりたいわけではなく上達したいだけなのです。
これは上達したいと考える人に対しても言えることで、どれだけやっても上手くいかないなら方法を変えてみることが必要だと桑田講師は言います。「努力は嘘をつかない」などと言われますが、それはその努力が正しい方法だった場合で、間違ったやり方で努力を重ねても結果は出ないので、それまでのやり方を「諦める」ことも必要だということです。
「近い・有名・安い」に惹かれる人は成功しないと桑田講師は言います。これは物事の価値がわからないからだということですが、つまり人の心理(楽したい、大多数、緩い)に付け込まれていることに気がついていないからだと言います。周りと同じことをやっていても成功しません。成功するためには他とは違う方法、努力をすることで周りから飛び抜けることができるわけですから、周りとは違う発想、逆転の発想でチャレンジできるかが成功のカギだということでした。
若い人ほどどんどんチャレンジして、試して、失敗を経験すればいいし、それを促していくのが大人の役目だということです。大人は取り返しのつかない失敗はできないので、しっかり獲得する目標と予定を立てた上で、効率よく成果が得られる方法を考えること。また、そこで得た成功の余韻に浸るのではなく、それを若い人の未来のために伝えていくことが大事だということでした。
桑田泉さん、貴重なお話ありがとうございました。
また、ご参加いただいた方へも改めて感謝申し上げます。